ホワイトニングの種類と効果や値段の違い

ホワイトニングの種類と効果や値段の違い

ホワイトニングは歯の着色や汚れによる黄ばみやくすみを除去し、口元の印象を改善する方法です。

一口にホワイトニングといっても様々な種類があります。種類によって効果や費用が異なるので、自分に合ったホワイトニング方法を選択することが大切です。

目次

ホワイトニングとは

ホワイトニングは薬剤を使用して、歯の着色や変色を改善することを目的とした施術です。

そもそも歯の着色や変色の原因には、外来の着色物が歯に沈着するものと歯の内部から生じるものに分類できます。

前者の原因としては、汚れや歯石の沈着、飲食物、嗜好品の色素の沈着などが挙げられます。これらの着色は原因物質の摂取除去や日頃の口腔清掃の徹底、歯科医院での歯面清掃である程度歯の色調を改善できますが、強固なものに関してはホワイトニングの適用となります。

後者の原因としては、先天的なもの(生まれ持ったもの)、薬剤によるもの、加齢、神経の失活などが挙げられます。これらの変色はホワイトニングによって改善できるものとできないものがあります。

ホワイトニングに使用する薬剤としては過酸化水素、過酸化尿素、過ホウ酸ナトリウムといった過酸化物が使用されます。

この過酸化物が分解する際に発生するフリーラジカルが生じます。このフリーラジカルが着色及び変色物質を低分子化し、漂白作用を発揮します。

ホワイトニングの種類

ホワイトニングには、歯科医院、自宅、エステやサロンで行うものなど、様々なものがあります。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニング

歯科医院で行うホワイトニング方法です。

歯科医師や歯科衛生士しか扱えない薬剤を使用して、歯を白くします。

通常1回の施術では十分な効果を得ることが難しく、使用する薬剤や歯の感受性にもよりますが、3回から6回の施術が必要になってきます。

使用する薬剤は主成分が35%前後の過酸化水素であることが多いです。過酸化水素と光熱やアルゴンレーザーを併用する方法や、過酸化水素と触媒、可視光線を併用する方法があります。

可視光線はハロゲン光やLEDが用いられます。近年では過酸化水素と併用して、ポリリン酸ナトリウムを利用したホワイトニングを施術する医院が増えています。

このポリリン酸ナトリウムは、元々生体内に含まれている物質で、従来のホワイトニングの効果を高め、さらに欠点も補う物質でもあります。

具体的にはホワイトニングの効果が長持ちし、歯をコーティングして歯を強化し、虫歯や歯周病予防にも繋がります。また、知覚過敏などの後遺症も出にくく、施術後の食事制限などもないという利点があります。

オフィスホワイトニングの効果と施術の頻度や間隔

ホームホワイトニング

ホームホワイトニング

ご自宅で行うホワイトニング方法です。

歯科医師や歯科衛生士の指導のもと、患者さん自身が漂白剤とカスタムトレー(歯科医院で型取りをして製作したホワイトニング専用のマウスピース)を用いて、自宅で就寝時前、及び任意の時間で実行します。

この方法の利点としては患者さん自身で漂白時間や部位が選択できるため、時間的、心理的ストレスがかりにくいことです。

欠点としては、オフィスホワイトニングのような漂白作用の強い薬剤を使用することができないため、漂白作用がオフィスホワイトニングと比べれば弱まる点や患者さんが自分自身で行うため、知覚過敏や歯肉炎症などを惹起しやすい点があります。

使用する薬剤の主成分は10%から20%の過酸化尿素です。

ホームホワイトニングの効果とやり方の注意点

デュアルホワイトニング

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する方法です。

ホワイトニングの効果は非常に高くなりますが、同時に行うことで費用がかかるという点が欠点です。

セルフホワイトニング

一般に医療機関ではない、ホワイトニングサロン等で行うホワイトニングです。

歯科医師や歯科衛生士が在籍していないため、薬事法上、過酸化水素や過酸化尿素が使用できません。また、患者さんの口腔内を触れることができないため、自分で薬剤を口腔内に塗布するホワイトニングとなります。

薬剤の主成分は無機化合物である酸化チタンであることが多く、施術後の副作用もオフィスホワイトニングやホームホワイトニングに比べると少ないですが、その分ホワイトニング自体の効果も低いです。

医療のホワイトニングとセルフホワイトニングの違い

ホワイトニングの値段について

ホワイトニングは健康保険が適用とならず、自由診療となります。よって歯科医院やホワイトニングサロンによって治療費が異なります。使用している薬剤や施術内容を十分に吟味した上で選択することをお勧めします。

オフィスホワイトニングに関しては、1回あたりの費用設定をしている所もあれば、数回分の施術をセットにして費用設定している所もあります。相場としては1回あたり数千円から数万円です。

ホームホワイトニングは、基本的にはカスタムトレーと薬剤のセットとして費用を設定している所が多いですが、稀に別で設定している所もあるので注意が必要です。

また、ホームホワイトニングの薬剤がなくなった場合は、追加で購入しなければならないので、薬剤単体の費用も確認した方が良いです。相場としてはカスタムトレーと薬剤のセットで数万円です。

デュアルホワイトニングについては単純にオフィスホワイトニングとホームホワイトニングの合算費用としている所もありますが、合算費用よりも少し割り引いて設定している所もあります。

セルフホワイトニングは、一番安価に設定されています。一回あたり、5,000円以下の所がほとんどです。

ホワイトニングに関する注意点

  1. クラウンやブリッジ、インプラントの上部構造といった被せ物はホワイトニングでは白くなりません。また、コンポジットレジン(白い部分的な詰め物)で詰めてある所も白くはなりません。
    これらを白くしたい場合は、再治療が必要になります。
  2. 神経のない歯は、オフィスホワイトニングやホームホワイトニングでもほとんど白くなることがありません。
    神経のない歯に関しては、ウォーキングブリーチという特殊なホワイトニング方法が別途必要になります。ウォーキングブリーチには、過酸化水素と過ホウ酸ナトリウムを薬剤として使用します。
  3. オフィスホワイトニングやホームホワイトニングは、使用する薬剤や歯の感受性によっては、施術後に痛みや知覚過敏が一時的に出てしまう可能性があります。また使用する薬剤によっては、施術後の食事制限がある場合があります。
  4. ホワイトニングは必ず色が後戻りします。白さを維持するためには数か月おきの施術をお勧めします。
  5. 無カタラーゼ症の患者さんに対して、ホワイトニングは禁忌です。
    過酸化水素を分解する酵素を持っていないため、施術すると進行性の口腔壊死といった重篤な症状を引き起こします。

【まとめ】ホワイトニングの種類と効果や値段の違い

ホワイトニングは口元の見た目の改善だけでなく、お口の健康にも寄与します。

基本的には歯科医院でホワイトニングの施術を受ける場合や、ホワイトニングサロンでセルフホワイトニングを受ける場合は、同じような施術内容でも費用が異なることがあります。

インターネット等で事前によく情報を確かめ、自分が望むホワイトニングを選択することが重要です。


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