歯の黄ばみや着色は、多くの人が抱える口元の悩みの一つです。
笑顔からこぼれる白い歯は、清潔感や明るい印象を与え、自信にも繋がります。そのため、ホワイトニングに興味を持つ方も増えていますが、「種類が多すぎて、どれを選べばいいのかわからない」「それぞれの効果や費用にどんな違いがあるの?」と迷ってしまうことも少なくありません。
この記事では、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニング、セルフホワイトニングの4種類の違いと、効果や費用の比較を詳しく解説します。
この記事を読むことで、自分に最適なホワイトニング方法の選び方とそれぞれの特徴、注意点を理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。
こんな疑問が解決
- ホワイトニングにはどんな種類があり、それぞれ何が違うのか?
- 即効性を求めるならどの方法を選ぶべきか?
- 自宅で手軽に行える方法と、歯科医院で行う方法の決定的な違い
- ホワイトニングにかかる費用相場
- ホワイトニングの効果を長持ちさせるためのポイントや施術を受ける上での注意点
目次
ホワイトニングとは
ホワイトニングは薬剤を使用して、歯の着色や変色を改善することを目的とした施術です。
そもそも歯の着色や変色の原因には、外来の着色物が歯に沈着するものと歯の内部から生じるものに分類できます。
前者の原因としては汚れや歯石の沈着、飲食物、嗜好品の色素の沈着などが挙げられます。これらの着色は原因物質の摂取除去や日頃の口腔清掃の徹底、歯科医院での歯面清掃である程度歯の色調を改善できますが、強固なものに関してはホワイトニングの適用となります。
後者の原因としては先天的なもの(生まれ持ったもの)、薬剤によるもの、加齢、神経の失活などが挙げられます。これらの変色は、ホワイトニングによって改善できるものとできないものがあります。
ホワイトニングに使用する薬剤としては過酸化水素、過酸化尿素、過ホウ酸ナトリウムといった過酸化物が使用されます。この過酸化物が分解する際にフリーラジカルが生じます。このフリーラジカルが着色及び変色物質を低分子化し、漂白作用を発揮します。
ホワイトニングの種類
ホワイトニングには、歯科医院、自宅、エステやサロンで行うものなど、様々なものがあります。
オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは、歯科医院で行うホワイトニング方法です。
歯科医師や歯科衛生士しか扱えない薬剤を使用して歯を白くします。
通常1回の施術では十分な効果を得ることが難しく、使用する薬剤や歯の感受性にもよりますが、3回から6回の施術が必要になってきます。
使用する薬剤は主成分が35%前後の過酸化水素であることが多いです。過酸化水素と光熱やアルゴンレーザーを併用する方法や過酸化水素と触媒、可視光線を併用する方法があります。可視光線はハロゲン光やLEDが用いられます。
近年では過酸化水素と併用して、ポリリン酸ナトリウムを利用したホワイトニングを施術する医院が増えています。このポリリン酸ナトリウムは、元々生体内に含まれている物質で、従来のホワイトニングの効果を高め、さらに欠点も補う物質でもあります。具体的にはホワイトニングの効果が長持ちし、歯をコーティングして歯を強化し、虫歯や歯周病予防にも繋がります。また、知覚過敏などの後遺症も出にくく、施術後の食事制限などもないという利点があります。
オフィスホワイトニングの効果と施術の頻度や間隔
ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、ご自宅で行うホワイトニング方法です。
歯科医師や歯科衛生士の指導のもと、患者さん自身が漂白剤とカスタムトレー(歯科医院で型取りをして製作したホワイトニング専用のマウスピース)を用いて、自宅で就寝時前、及び任意の時間で実行します。
この方法の利点としては患者さん自身で漂白時間や部位が選択できるため、時間的、心理的ストレスがかりにくいことです。
欠点としては、オフィスホワイトニングのような漂白作用の強い薬剤を使用することができないため、漂白作用がオフィスホワイトニングと比べれば弱まる点や患者さんが自分自身で行うため、知覚過敏や歯肉炎症などを惹起しやすい点があります。
使用する薬剤の主成分は、10%から20%の過酸化尿素です。
ホームホワイトニングの効果とやり方の注意点
デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する方法です。
ホワイトニングの効果は非常に高くなりますが、同時に行うことで費用がかかるという点が欠点です。
セルフホワイトニング
一般に医療機関ではない、ホワイトニングサロン等で行うホワイトニングです。
歯科医師や歯科衛生士が在籍していないため、薬事法上、過酸化水素や過酸化尿素が使用できません。また、患者さんの口腔内を触れることができないため、自分で薬剤を口腔内に塗布するホワイトニングとなります。
薬剤の主成分は無機化合物である酸化チタンであることが多く、施術後の副作用もオフィスホワイトニングやホームホワイトニングに比べると少ないですが、その分ホワイトニング自体の効果も低いです。
医療のホワイトニングとセルフホワイトニングの違い
ホワイトニングの値段について
ホワイトニングは健康保険が適用とならず、自由診療となります。よって、歯科医院やホワイトニングサロンによって治療費が異なります。使用している薬剤や施術内容を十分に吟味したうえで選択することをお勧めします。
オフィスホワイトニングに関しては、1回あたりの費用設定をしている所もあれば、数回分の施術をセットにして費用設定している所もあります。相場としては1回あたり数千円から数万円です。
ホームホワイトニングは、基本的にはカスタムトレーと薬剤のセットとして費用を設定している所が多いですが、稀に別で設定している所もあるので注意が必要です。また、ホームホワイトニングの薬剤がなくなった場合は追加で購入しなければならないので、薬剤単体の費用も確認した方が良いです。相場としてはカスタムトレーと薬剤のセットで数万円です。
デュアルホワイトニングについては、単純にオフィスホワイトニングとホームホワイトニングの合算費用としている所もありますが、合算費用よりも少し割り引いて設定している所もあります。
セルフホワイトニングは、一番安価に設定されています。一回あたり、5,000円以下の所がほとんどです。
ホワイトニングに関する注意点
- クラウンやブリッジ、インプラントの上部構造といった被せ物はホワイトニングでは白くなりません。また、コンポジットレジン(白い部分的な詰め物)で詰めてある所も白くはなりません。これらを白くしたい場合は、再治療が必要になります。
- 神経のない歯は、オフィスホワイトニングやホームホワイトニングでもほとんど白くなることがありません。神経のない歯に関しては、ウォーキングブリーチという特殊なホワイトニング方法が別途必要になります。ウォーキングブリーチには、過酸化水素と過ホウ酸ナトリウムを薬剤として使用します。
- オフィスホワイトニングやホームホワイトニングは、使用する薬剤や歯の感受性によっては、施術後に痛みや知覚過敏が一時的に出てしまう可能性があります。また使用する薬剤によっては、施術後の食事制限がある場合があります。
- ホワイトニングは必ず色が後戻りします。白さを維持するためには数か月おきの施術をお勧めします。
- 無カタラーゼ症の患者さんに対して、ホワイトニングは禁忌です。過酸化水素を分解する酵素を持っていないため、施術すると進行性の口腔壊死といった重篤な症状を引き起こします。
【まとめ】ホワイトニングの種類と効果や値段の違い
ホワイトニングの基本知識、種類ごとの特徴、効果、費用について詳しく解説しました。
この記事では、下記のようなことが理解できたのではないでしょうか。
この記事のおさらい
- 歯の着色や変色の原因には、外来性のもの(飲食物など)と歯の内部から生じるもの(加齢など)があり、ホワイトニングはこれらの変色物質を低分子化し漂白する作用を持つ
- オフィスホワイトニングは歯科医院で高濃度の薬剤を使用するため即効性があるが、通院が必要で施術回数も複数回になる場合が多い
- ホームホワイトニングはカスタムトレーを用いて自宅で自分のペースで行えるため、時間的なストレスが少ない反面、効果が現れるまでに時間がかかる
- デュアルホワイトニングはオフィスとホームを併用するため、最も高い効果と持続性が期待できるが費用は高くなる
- セルフホワイトニングは医療機関外で行われ、薬事法の関係上、医療用の漂白剤(過酸化物)が使えず、本来のホワイトニングとはメカニズムや効果が異なる
- ホワイトニングの費用は種類や使用する薬剤によって大きく異なり、事前に確認しておくことが重要である
ホワイトニングは、薬剤を用いて歯の着色や変色を改善し、口元の印象を大きく変えることができる治療法です。その種類は多岐にわたり、それぞれメリット・デメリット、効果、費用が異なります。
そのため、ホワイトニングを成功させる鍵は、ご自身の目的(即効性、持続性、費用など)とライフスタイルに合った方法を選ぶことです。
最も効果的で安全な施術を受けるためには、歯科医師や歯科衛生士に相談し、歯の状態や希望を伝えた上で最適なプランを選択することが不可欠です。
本コラムで得た知識を参考に、理想の白い歯を手に入れ、自信あふれる笑顔を実現してください。

