理想の歯磨きの時間・タイミング・回数について

理想の歯磨きの時間・タイミング・回数について

日々のルーティンとして欠かせない歯磨きですが、「なんとなく」で済ませてしまっていませんか?
歯科医院やドラッグストアで自分に合った歯ブラシを選んだとしても、磨き方や時間、タイミングが適切でなければ、せっかくのケアも効果が半減してしまいます。しかし、いざ意識してみると「一体何分くらい磨けばいいの?」「食後すぐ磨くのは良くないって本当?」など、意外と知らない疑問が次々と湧いてくるものです。

この記事では、理想的な歯磨きの時間・タイミング・回数を詳しく解説します。
この記事を読むことで、自分の口内環境に合わせた最適な歯磨き習慣を理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。

こんな疑問が解決

  • 1回の歯磨きに何分かけるのが理想的なのか?
  • 歯ブラシだけで汚れはしっかり落ちているのか?
  • 食後すぐに磨くべきか、少し時間を置くべきか
  • 忙しい中で最低限守るべき歯磨きの回数とタイミング

理想的な歯磨きの時間

理想的な歯磨きの時間

理想的な歯磨きの時間でよく言われているのは、3分間から5分間です。具体的な根拠はないのですが、この程度磨くと大体は汚れが落ちると言われています。
ただし、口腔内には必ず個人差があります。すなわち、歯の大きさや残存歯の数、口腔自体の大きさ、口の開きやすさなど、全て個人によって異なります。また、使用している歯ブラシの大きさや歯磨剤の種類、歯の磨き方や歯ブラシの圧も個人によって異なります。
歯ブラシの圧が強い状態、または研磨剤の配合量が多い歯磨剤の使用で長時間歯磨きをすると歯が削れてしまうので、この2点は注意が必要ですが、結論としては汚れがしっかり落ちてさえいれば何分歯磨きをしても良いです。逆に言えば、汚れがしっかり落ちるまでは何分かかろうが磨くべきだということになります。
ところで、歯ブラシだけで口腔内の汚れを全て落とすのは不可能です。必ず歯と歯の間の隙間が大きい場合は歯間ブラシ、狭い場合はデンタルフロスを使用するようにしましょう。
歯ブラシだけの場合、完璧に磨いたとしても全体の60%しか磨けていないと言われています。残りの40%は歯間部の汚れで、歯間ブラシやデンタルフロスを使用しなければ除去できないです。何故ならば、歯と歯の間には歯ブラシのブラシの先端がうまく入ることが難しいからです。
また、プラークを染色する染め出し液を使用することも、汚れをしっかり落とすことには有効です。プラークを染め出すと汚れを可視化できるので、汚れの残存が非常にわかりやすいです。
デンタルフロスや歯間ブラシ、さらに染め出し液を使用することになると、とても3分から5分という時間では不可能ということになります。

歯磨きをするタイミングはいつが良いか?

歯磨きをするタイミングはいつが良いか?

歯磨きをするタイミングは、専門家によっても意見が分かれるところです。
まず食後の歯磨きについてですが、食事をしてから30分は歯磨きをしないほうが良いという話はよく聞きます。しかし、これは酸蝕症(酸性の食品をよく摂取することによってエナメル質が脱灰している人)の人に適応する考え方です。
酸蝕症の人は、食事をしてすぐに磨くと口腔内が酸性に傾いている状態で歯磨きをすることになるので、歯がさらに削れてしまう可能性があるからです。30分から1時間程度経つと唾液の緩衝作用で口腔内が中和されるので、酸蝕症の人はこの時間に歯磨きをすることをお勧めします。ただ時間が経過すると、歯磨きすること自体を忘れたということにもなりかねないので注意しましょう。
多くの人は酸蝕症にはなっていないので、口腔内の酸性時間を短くすることが大切になります。よって、食後なるべく早く歯磨きをしたほうが良いです。もし、外出先や何らかの理由で食後すぐに歯磨きができない場合は水でうがいをする、またはお茶を飲んで口腔内をなるべく酸性に傾けないことが大切になります。別の方法として、キシリトールのガムを噛み、唾液分泌を促進して汚れを洗い流すことも有効です。
朝の歯磨きについては、起床後すぐに行ったほうが良いという考え方と、朝食後に行ったほうが良いという考え方があります。理想的には両方歯磨きをした方が良いですが、中々朝の貴重な時間を歯磨きばかりに取ることは難しいと考えます。よって、就寝中に口腔内で増殖した細菌数をなるべく減らすために起床後は水でうがいする程度して、朝食後にしっかりと磨くことをお勧めします。

歯磨きは一日何回すれば良いか?

歯磨きは一日何回すれば良いか?

理想的な頻度としては、1日3回毎食後に歯磨きを行うことが良いです。
食後すぐ歯磨きを行う理由は先にも述べましたが、食後は口腔内が酸性に傾き、またプラークの原因となる食物残渣が口腔内に沢山存在しているからです。
ただし、ライフスタイルの多様性により、1日3回歯磨きをすることが難しい環境であることもあります。その場合、1日最低2回は歯磨きをすることをお勧めします。
2回の場合は起床後と寝る前にすることが大切です。起床後と寝る前に行う理由は、就寝中に唾液分泌能力が低下するため、起床後は口腔内の細菌数が非常に多い状態になります。よって、細菌数が増加する直前である寝る前と増加した後の起床後に歯磨きで挟み撃ちをして、細菌数の増加を阻害するという考え方が理由になります。
また口腔内の汚れをくまなく落とすためにも、1日1回はデンタルフロスか歯間ブラシを通すようにした方が良いです。

【まとめ】理想の歯磨きの時間・タイミング・回数について

理想的な歯磨きの時間・タイミング・回数について詳しく解説しました。
この記事では、下記のようなことが理解できたのではないでしょうか。

この記事のおさらい

  • 理想的な時間は3〜5分だが、大切なのは「時間」よりも「汚れが落ちているか」
  • 歯ブラシだけでは汚れの約60%程度しか落とせないため、フロスや歯間ブラシの併用が不可欠
  • 基本は「食後すぐ」の歯磨きが推奨されるが、酸蝕症の傾向がある人は30分〜1時間後がベスト
  • 回数は1日3回が理想だが、難しい場合でも「寝る前」と「起床後」の2回は欠かさず行う

正しい歯磨きは、虫歯や歯周病を防ぎ、一生自分の歯で美味しく食事を楽しむための第一歩です。
これまでの習慣を少し見直し、時間や回数だけでなく「汚れを確実に落とすこと」を意識してみましょう。もし自分の磨き方に不安がある場合は、歯科医院で染め出し液を使ったチェックやブラッシング指導を受けるのもおすすめです。
今日からのケアで、より健康な口腔環境を目指しましょう。

正しい歯磨きのやり方と手順


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