オフィスホワイトニングの効果と施術の頻度や間隔

オフィスホワイトニングの効果と施術の頻度や間隔

「歯の黄ばみが気になって思い切り笑えない」「結婚式などの大切なイベントを控えているため短期間で歯を白くしたい」このようなお悩みの方にとって、「オフィスホワイトニング」は非常に魅力的な選択肢の一つです。歯科医院でプロの管理のもと、高濃度の薬剤と光を用いて短時間で歯を白くするこの方法は、多くの方に支持されています。
しかし、「オフィスホワイトニングって本当に効果があるの?」「何回くらい通う必要があるの?」「痛みはないの?」といった、具体的な施術内容や効果について疑問や不安を持つ方もいるでしょう。正しい知識がなければ、数あるホワイトニング法の中から自分に最適な治療法を選び、満足のいく結果を得ることはできません。

この記事では、オフィスホワイトニングの具体的な効果、適切な施術の頻度や間隔、さらにはメリット・デメリットや施術を受ける際の注意点を詳しく解説します。
この記事を読むことで、オフィスホワイトニングに関する疑問や不安を解消し、ご自身のライフスタイルや理想に合わせて最適なホワイトニング計画を立てるための知識を理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。

こんな疑問が解決

  • オフィスホワイトニングとは具体的にどのような仕組みで歯が白くなるのか?
  • 理想の白さになるには、施術は何回くらい必要で、どのくらいの間隔で受けるのが一般的なのか?
  • オフィスホワイトニングのメリットとデメリットは何で、費用はどのくらいかかるのか?
  • 施術後の知覚過敏や白さが元に戻る「後戻り」を防ぐための対策は?
  • ホワイトニングを受ける前に注意すべき禁忌事項や事前の処置はあるのか?

オフィスホワイトニングの効果

オフィスホワイトニングの効果

オフィスホワイトニングとは、歯科医院で、歯科医師の管理のもとホワイトニングを行う方法です。デンタルオフィスで行うホワイトニングなので、オフィスホワイトニングと呼ばれます。
通常1回以上の歯科来院を必要とし、1回の処置時間は30分~1時間を要します。高濃度の過酸化水素を用いるので、ホワイトニング剤から歯肉(歯茎)などを保護した後、ホワイトニング剤を歯面の塗布、光重合ライトなどを照射して漂白します。
オフィスホワイトニングでは、マスキング説と薬剤浸透説の2つが考えられています。
マスキング説は、エナメル質表面に30〜35%過酸化水素を作用させた場合、過酸化水素はエナメル質の内部に浸透せず、表層数μmの有機成分を分解して表面の色調と屈折率を変化させ、内部の色調を目立たなくマスキングするという考えです。
一方、薬剤浸透説はエナメル質表面で発生したフリーラジカルが、有機成分に富み石灰化度の低い部分を通して、エナメル質中に拡散・浸透し、象牙質まで達して漂白作用を発揮するという説です。

オフィスホワイトニングの頻度・間隔

オフィスホワイトニングの頻度・間隔

オフィスホワイトニングの頻度や間隔は、使用するオフィスホワイトニング製品の種類や患者さんの希望する白さなどによっても変わります。
一般的には、オフィスホワイトニングの回数は数回から5回程度です。通常は1週間に1回程度の間隔で行います。
結果を急ぐ場合、あるいは重篤な変色症例には知覚過敏の発生状況をみながら週2回程度の処置、あるいはホームホワイトニングとの併用(デュアルホワイトニング)も考慮することがあります。

オフィスホワイトニングの種類

日本で認可販売されているオフィスホワイトニング製品をいくつか示します。
このほかにも、海外で実績のある海外製品や「ポリリン酸ホワイトニング」といった新しい薬剤を使用している歯科医院もあります。

松風ハイライト

松風ハイライトは、35%と高濃度の過酸化水素を主材としています。これに硫酸マンガンなどの触媒粉末を配合させることで化学反応を起こし、光照射することで反応を促進して漂白させるものです。
30〜35%過酸化水素が歯肉・軟組織に接触すると、組織が白濁化して疼痛が生じます。約1時間後には疼痛が焼失し、約3時間後には白濁化も消失しますが、取り扱いには十分に注意が必要です。
ハイライトはpHが3.9〜4.1なので、ホワイトニング直後は症例により歯面がやや白濁することもありますが、これは唾液による再石灰化作用で1週間後には消失します。

ピレーネ

高濃度の過酸化水素によらないで、生活歯のホワイトニングを行うことができるホワイトニング剤です。
二酸化チタンが過酸化水素を効果的に分解することで、活性酸素やOHラジカルを発生させることに着目した可視光作動型二酸化チタン光触媒と、3.5%の低濃度過酸化水素からなるホワイトニング剤です。
ピレーネは低濃度の過酸化水素にもかかわらず、ホワイトニング効果があることが特徴で、さらに生物学的安全性も高いと報告されています。

ティオンオフィス

ティオンオフィスは、光触媒窒素ドーブ型二酸化チタンと約23%の中濃度の過酸化水素からなるホワイトニング剤です。
本製品はpH調整剤を入れることで中性に近い組成を持っており、中濃度の過酸化水素を主材としてもエナメル質に影響を及ぼさず、優れた漂白効果を持つとされています。

オパールエッセンスBOOST

オパールエッセンスBOOSTは、過酸化水素35%を含むオフィスホワイトニング剤です。日本国内では2018年5月に発売された、新しいオフィスホワイトニングシステムです。オパールエッセンスBOOSTには20%以上の水分量が含まれているため、歯の脱水を防ぎ、知覚過敏が発生しにくいとされています。
さらに、オフィスホワイトニング剤のうち酸性を示す製品では、塗布時間の経過とともにpHが低下するのに対し、BOOSTでは塗布時間が経過してもほぼ中性領域(7.5〜7.7)であり、変化が認められなかったとされています。この観点からも、BOOSTを用いたオフィスホワイトニングは、歯髄(歯の神経)およびエナメル質表面に対して安全性が高いといえます。

オフィスホワイトニングのメリット・デメリット

短時間でホワイトニング効果が得られ、かつ歯科医師の管理下で行うオフィスホワイトニングを推奨する歯科医院も増えていますが、デメリットもあります。そのため、メリット・デメリットを理解したうえで治療を行うことが大切です。

メリット

オフィスホワイトニングは速効性があり、1回の処置でも効果が実感しやすいです。また、漂白過程を歯科医師や歯科衛生士が直接監視できるので、正確なホワイトニングが可能です。
ホームホワイトニングのように自分でホワイトニングを行わないため、患者さんの手間はかかりません。また、歯科医院で処置を行うため、もしトラブルが起こったとしても、すぐに対処してもらえて安心です。

デメリット

通常、1回のオフィスホワイトニングでは十分な効果が得られない場合がほとんどで、複数回の歯科来院を必要とします。処置回数の増加に比例して費用も増すため、ホームホワイトニングと比べて費用が高くなることが多いです。また、ホワイトニングは自費料金となり、料金設定は各歯科医院で異なります。
高濃度の過酸化水素を使用するため、人によっては知覚過敏発生の可能性があります。症例によっては処置後数時間経ってから、1〜2時間継続する知覚過敏が生じることがあります。
オフィスホワイトニングはホームホワイトニングと比べて、短期間でホワイトニング効果を得られますが、後戻りも早い場合があります。

オフィスホワイトニングの注意点

安全に十分なホワイトニング効果を得るためには、以下の点も注意することが大切です。

術前診査・術前処置を受ける必要がある

ホワイトニングを行う前に歯の変色の原因を調べ、診査・診断を行います。
ホワイトニング法の利点・欠点、さらにその他の治療法についての説明を受けたうえで十分に納得してから行う必要があります。
その際、下記の禁忌に該当する場合はオフィスホワイトニングが行えないことがあります。

絶対的禁忌

  • 無カタラーゼの患者
  • 過酸化水素や過酸化尿素にアレルギーを持つ患者

相対的禁忌

  • 妊婦
  • 授乳中の方

診断により禁忌と判断されるケース

  • 重篤なテトラサイクリン変色歯
  • エナメル質・象牙質形成不全症
  • 重篤な知覚過敏症

歯の確認を行い、歯の亀裂、詰め物の不備、歯頚部(歯と歯茎の境目)の歯根露出、知覚過敏などをチェックします。
不適合な詰め物や虫歯がある場合には、知覚過敏が出やすくなるなどの不快事項につながる可能性があり、事前の治療が必要です。
知覚過敏がある場合、その歯を避けること、特に歯根露出が認められるときは、その部位に直接ホワイトニング剤が接触しないような配慮が必要です。また、詰め物や被せ物はホワイトニングでは白くなりません。そのため、大きな詰め物などがある場合、ホワイトニングにより詰め物と歯の色調の不調和が生ずる可能性があります。
歯石、プラーク、色素が歯面に付着していないかを確認します。汚れが残っている場合には、歯面清掃を行います。これは歯の表面からホワイトニングを作用させるにあたって、生活歯(神経のある歯)のホワイトニング法では重要なステップです。

ホワイトニング後に摂取すべきではないもの

ホワイトニング直後の歯はペリクル(歯の表面に存在する被膜)が除去されているため、色素が吸着しやすく、脱灰されやすい状態になっています。
処置後24時間程度の間の着色飲食物と酸性飲料の制限、喫煙の制限、できれば禁煙を行う必要があります。

後戻り・ホワイトニング後のケア

満足する結果が得られたとしても、色調の後戻りが生じます。その原因は歯表面への外来性色素の沈着、エナメル質表面の光透過性の回復などです。
色調の後戻りを防ぐために口腔清掃を徹底して歯の清潔を保ち、コーヒー、ウーロン茶、ワイン等着色食品の摂取を控えることが大切です。さらに定期的なリコールを受け、歯面の汚れやステインの除去、色調の確認を行うことが必要です。

【まとめ】オフィスホワイトニングの効果と施術の頻度や間隔

オフィスホワイトニングの効果の仕組み、施術の頻度・間隔、そして施術を受ける際の注意点について詳しく解説しました。
この記事では、下記のようなことが理解できたのではないでしょうか。

この記事のおさらい

  • オフィスホワイトニングは歯科医院で高濃度薬剤と光を用いて行う速効性のあるホワイトニング法
  • 漂白の仕組みには、歯の色調を目立たなくする「マスキング説」と薬剤が浸透して漂白作用を発揮する「薬剤浸透説」がある
  • 一般的に数回(目安は5回程度)の施術が必要で、通常は1週間に1回程度のペースで行うことが多い
  • 安全かつ効果を得るためには、術前診査を受け、虫歯や不適合な詰め物などの事前治療が必須
  • 施術後24時間は歯への色素吸着を防ぐため、着色飲食物、酸性飲料、喫煙を控える必要がある

オフィスホワイトニングは、歯科医師の管理のもと、高濃度薬剤を使って短時間で効果を得られる即効性の高い治療法です。そのメリットは大きいですが、複数回の通院や費用、後戻りの可能性といったデメリットも理解しておく必要があります。また、効果を最大限得るためには、患者さん自身が注意点を守り、適切なケアを行うかにかかっています。
ホワイトニングには、ホームホワイトニングやデュアルホワイトニングなど、ご自身のライフスタイルや希望する白さによって選択すべき方法が異なります。まずは歯科医師に相談し、自分の歯の状態に最適なホワイトニング方法と計画を立てることが、白く美しい歯を長く維持するための第一歩となります。

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