デンタルローンで賢く矯正治療【審査・金利など】

デンタルローンで賢く矯正治療【審査・金利など】

現行の保険診療は、病気や外傷の治療を対象としており、美容系の治療は対象外となっています。

歯科の分野では、セラミッククラウンや矯正歯科治療、ホワイトニングなどは美容系として保険診療の対象外となっています。

歯科医療は、審美的要素が求められることが多いのですが、こうした治療は自費診療となり治療費が高額になります。

そこで、一度にかかる治療費の負担を少しでも軽減する支払い方法としてデンタルローンがあります。

このコラムでは、歯科医院で利用できる支払い方法のひとつ“デンタルローン”についてご紹介していきます。

目次

デンタルローンとは

デンタルローンとは、歯科治療費のみを対象とした立替払い制度です。

歯科治療にかかった費用を、歯科医院と契約した金融機関が立替払いし、デンタルローンを申し込んだクライアントは、希望に合わせた分割回数で金融機関に返済します。

条件

デンタルローンは、安定した収入がある方のうち、20歳以上を対象としています。

用途

デンタルローンは、歯科治療にかかった治療費のみを対象としています。

矯正歯科治療、インプラント治療、セラミッククラウン、ホワイトニングなど費用負担が大きな自費診療にも利用できます。

デンタルローンの仕組み

デンタルローンは、まず歯科医院とデンタルローンを販売している銀行などの金融機関が加盟店契約を結びます。

そして、同金融機関と患者が立替払契約を、患者と歯科医院が治療契約を締結します。契約手続きが完了すると、金融機関が歯科医院に治療費の立替払いを行います。

患者は金融機関にローンを分割返済するという仕組みです。

デンタルローンのメリット

デンタルローンには、さまざまなメリットがあります。

金利が低い

お金を借りる手段は、デンタルローンだけではありません。クレジットカードのキャッシングやカードローンという方法もあります。これらの金利は、一般的に上限金利が20%弱ととても高いです。

一方、デンタルローンは契約会社によって違いますが、5〜10%ほどです。クレジットカードのキャッシングやカードローンと比べて、デンタルローンの金利は低めに抑えられています。

窓口支払額を減らせる

保険診療での治療費は、窓口での自己負担額は診療報酬の3割ですが、自費診療はそうではありません。自費診療は全額自己負担です。

デンタルローンを利用すれば、高額な自費診療であっても、窓口で支払う金額を低く抑えられます。

医療費控除が受けられる

医療費控除は、一定額の医療費を支払ったときに、確定申告を行うことで所得税や復興特別所得税が還付される税制上の仕組みです。

医療費控除の金額には上限がありますが、デンタルローンを利用して支払った治療費も医療費控除の対象となります。

保険外診療への対応

デンタルローンは、矯正歯科治療やインプラント治療など高額な自費診療での治療費の支払いにも対応しています。

中には対象外となる歯科治療がある場合がありますので、詳しくは歯科医院やデンタルローンの金融機関でご確認ください。

ポイントが貯まる

デンタルローンの金融機関によっては、デンタルローンの利用金額に応じてTポイントなどのポイントが貯まるところもあります。

インターネットで手続き可能

多くのデンタルローンは、金融機関に来店しなくても、web上で申し込み手続きが可能です。

簡単に申し込み手続きが行えるのも、デンタルローンのメリットです。

担保や保証人が不要

デンタルローンを取り扱っている金融機関が、信用会社と提携している場合、デンタルローンの申し込みに際して、担保や保証人は必要ありません。

家族の歯科治療にも適用可能

家族の歯科治療費を含めて立替払いしてくれるデンタルローンなら、子供の歯科治療にも使えます。もし、学生のように安定した収入のない方であっても、デンタルローンで矯正治療を受けることも可能です。

デンタルローンのデメリット

デンタルローンにはメリットだけでなく、デメリットもあります。

審査が必要

デンタルローンは誰でも受けられるわけではありません。

ローンですから審査があります。一定の安定した収入がある20歳以上の方が対象です。

専業主婦の方でも審査に通ることもありますが、詳しくはデンタルローンの金融機関にご相談ください。それ以外、例えば学生の方など収入がない方は、20歳以上であっても審査に通らない可能性があります。

また、デンタルローンの審査の際、信用情報も確認されますので、延滞中の支払いがある場合は、審査が通らないこともあります。

歯科治療に限定

クレジットカードのキャッシングやカードローンは、借りたお金の用途は制限されません。

一方、デンタルローンは、金融機関から歯科医院に直接支払われるため、歯科治療以外の用途には使えません。

金利がかかる

デンタルローンは、金利が低いのですが、返済には金利が上乗せされます。

現金やクレジットカードの一括払いと比べると、金利分多く支払わなくてはなりません。

審査によって金利が決まる

デンタルローンの多くは、融資金利を年3〜15%というように幅を持たせています。

融資金利は、審査の結果決まりますので、あらかじめ金利がどれほどになるのかわかりません。金利の他、事務手数料も必要です。

【まとめ】デンタルローンで賢く矯正治療【審査・金利など】

今回は、デンタルローンについてお話ししました。

デンタルローンは、歯科治療に限ったローンです。歯科治療に限定することで、申し込みや審査が容易になっている上、金利も低く抑えられています。

どの歯科医院でも使えるわけではなく、歯科医院が信販会社と提携していなければなりません。

デンタルローン最大のメリットは、自費診療など高額治療を受けた場合でも、窓口での支払い金額を抑えられます。

まずは、受診した歯科医院でデンタルローンの取り扱いについてご相談ください。


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