マウスピース矯正でガミースマイルは改善できるの?

マウスピース矯正でガミースマイルは改善できるの?

日本人に多い歯の悩みのひとつに「ガミースマイル」と呼ばれるものがあります。
ガミースマイルとは、笑ったときなどに上の前歯の歯茎が多く見えてしまう口元のことで、その人の個性またはチャームポイントになる場合もありますが、「歯茎が目立つのが嫌で人に笑顔を見せることをためらってしまう」という悩みを抱えている人もいるようです。また、ガミースマイルの原因は、骨格、筋肉、あるいは歯の生え方など人によってさまざまです。
では「ガミースマイルを治したい」という場合、マウスピース矯正で改善することができるのでしょうか。また、他に有効な治療方法としてはどのようなものが考えられるのでしょうか。

この記事では、マウスピース矯正でガミースマイルが改善する仕組みや具体的な治療方法、マウスピース矯正が適しているケースとそうでないケースを詳しく解説します。
この記事を読むことで、自分のガミースマイルがマウスピース矯正で治る可能性があるのかを理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。

こんな疑問が解決

  • マウスピース矯正だけで、本当に歯茎の露出を抑えられるの?
  • マウスピース矯正でガミースマイルが改善するメカニズム
  • 手術が必要なガミースマイルと、矯正だけで治るガミースマイルの違い

ガミースマイルとは

gumとは英語で「歯茎、歯肉」を意味する言葉ですが、gummyというのはgumの形容詞で「歯茎が目立つ、または歯が抜けて歯茎しかない」という状態を指します。ここから転じて「笑顔になって歯を多く見せると歯茎が目立つ状態」のことをgummy smileといいます。 日本語にはちょうど良い訳語がなかったためか、英語の「ガミースマイル」がそのまま呼び名として定着してしまったようです。
ガミースマイルは容姿上のひとつの特徴であって、決して病気というわけではありません。しかし、当人がガミースマイルをひどく気にして、容姿面でコンプレックスの原因になってしまうような場合は、何らかの施術が必要になる場合もあります。
「ガミースマイルを治したいけれど、どうすればいい?」「人気のマウスピース矯正でガミースマイルも治せる?」などと歯科医院に問い合わせる人も多いようです。

ガミースマイルの原因

ガミースマイルになる原因は、主に骨格や歯の形状にあります。
上顎の骨や前歯が前に突き出していると、笑ったときに歯茎が上唇を押し上げる形で前歯の歯茎が目立ちやすくなります。このようなケースでは、マウスピース矯正で前歯の歯列を引っ込めることにより、ガミースマイルが改善されるケースも考えられるかもしれません。
また、上顎の骨が縦に長い人は上顎の歯茎のアーチ部分が長くなってしまうため、やはり歯茎が目立ちやすくなります。このほか、唇が縦に短い人や歯茎が発達している人もガミースマイルになるケースがあります。

ガミースマイルのままでいるとこんなデメリットがある

ガミースマイル自体は、先ほども書いたとおり病気ではありません。しかし、歯茎が目立つということは歯茎の露出が多いということで、結果的に歯茎が乾燥しやすくなるといったデメリットが考えられます。
唾液には歯と粘膜との潤滑作用、保湿作用があり、外から侵入してくる細菌に対する抗菌作用を持った酵素が含まれています。このため、唾液が乾燥してしまうと歯茎や粘膜が弱り、細菌に対する抵抗力が衰え、病気になりやすい体質になったり、虫歯や歯周病にかかりやすくなったりするリスクが考えられます。
さらに審美的な理由で「人前で笑うのが怖いから笑顔が減って消極的な印象を与えてしまう」「引っ込み思案になる」など、対人面・性格面でのマイナスに働いてしまうというデメリットも考えられます。
余談ですが、マウスピース矯正が現在のように流行している背景にも「歯列矯正の矯正器具をつけていると目立つため、口元を見られるのが苦手になる」といった対人面・性格面への影響をおそれて、目立ちにくいマウスピース矯正を選択する人が増えたためという考え方もあります。ガミースマイルによる精神的なデメリットも、過小評価しないほうがいいのではないでしょうか。

マウスピース矯正ではガミースマイルの改善は期待できない?

マウスピース矯正の話が出たところで、「マウスピース矯正でガミースマイルが改善できるのか?」という本論に入ります。
先ほども触れたように、上顎の骨や前歯の突出がガミースマイルの原因である場合は、マウスピース矯正も一定の改善効果が期待できる可能性があります。しかし、ガミースマイルの原因がそれ以外であったり、いろいろな要因が重なりあっていたりする場合にはマウスピース矯正だけでの治療は難しいでしょう。

ガミースマイルの改善は他の治療法がおすすめ

ガミースマイルの改善方法は「外科手術による治療」と「歯列矯正による治療」に大別できます。

外科治療

  • 歯肉整形:歯茎を電気メスなどで整形し目立たなくする
  • 粘膜切除術:上唇の内側の粘膜を一部切除し、唇が上がりすぎないよう縫い縮める
  • 骨切り:ガミースマイルの原因が骨格にある場合、骨を削除整形する
  • 上唇挙筋切除術:笑った時に上唇を引き上げる筋肉を一部切除して歯茎の露出を抑える
  • ボトックス注射:注射で唇の筋肉の働きを弱め、歯茎の露出を抑える

など

歯列矯正

  • インプラント矯正:インプラントにより上前歯の歯列を後ろに下げる
  • セラミック矯正:歯を削って形を整え、セラミッククラウンをかぶせる

など

ガミースマイルの原因はさまざまなので、上記の治療法の内からふさわしいものを選んだり、複数の治療法を組み合わせたりして治療にあたるケースがあるといいます。

【まとめ】マウスピース矯正でガミースマイルは改善できるの?

ガミースマイルの概要や原因、治療法、マウスピース矯正でガミースマイルが改善できるのかについて詳しく解説しました。
この記事では、下記のようなことが理解できたのではないでしょうか。

この記事のおさらい

  • 歯の生え方や軽度の骨格が原因のガミースマイルは、マウスピース矯正で十分に改善の可能性がある
  • 歯科矯正用アンカースクリューなどを併用することで、より効率的に歯茎のラインを上げることができる
  • 重度の骨格的な問題がある場合は、外科矯正や他のアプローチが必要になることもある
  • 正確な診断を受けることが、理想のスマイルラインを手に入れるための最短ルート

ガミースマイルの概要や原因、治療法についてはおよそおわかりいただけたでしょうか?
これらを踏まえた結論として「マウスピース矯正でガミースマイルは改善できるの?」という質問に対する答えは「できる場合もあるが、ほかの施術のほうがふさわしい場合も多い。また、歯茎の状態によってはマウスピース矯正では治療できない場合や、マウスピース矯正プラスほかの治療法の組み合わせが必要な場合もある」ということになります。
そして、かつては外科手術が主流だったガミースマイル治療ですが、現在はマウスピース矯正の技術向上により、歯を骨の方へ押し込む「圧入(あつにゅう)」などの処置を組み合わせることで、体への負担を抑えながら改善できる例が増えています。
見た目のコンプレックスを解消することは笑顔に自信を持つだけでなく、精神的な健康にも大きなプラスとなります。
ガミースマイルの原因は一人ひとり異なります。まずは歯科医院でのカウンセリングを受け、ご自身の状態に合わせた最適な治療計画を立てることから始めてみませんか。


関連記事

マウスピース矯正でガミースマイルは改善できるの?

マウスピース矯正でガミースマイルは改善できるの?

芸能人のガミースマイル事情は?デメリットと治療法を解説

芸能人のガミースマイル事情は?デメリットと治療法を解説

ガミースマイルを大きく改善する骨切り術の種類について

骨格が原因によるガミースマイル改善のための骨切りについて

ガミースマイルを矯正で改善する治療法について

ガミースマイルを矯正で改善する治療法について

子供のガミースマイルはいつから歯列矯正するといいの?

子供のガミースマイルは自然に治るの?治療開始の適齢期についても解説

ガミースマイル手術で失敗例と失敗しないための対策

ガミースマイル手術で失敗例と失敗しないための対策

ボトックスでガミースマイルへの効果はどの程度?失敗して不自然にならないポイント

ボトックスでガミースマイルへの効果はどの程度?失敗して不自然にならないポイント

耳介軟骨移植によるガミースマイルの改善について

耳介軟骨移植によるガミースマイルの改善について